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あのiPhoneSEが暴れそうだ!?


2017/3/29 6:30日本経済新聞 電子版
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO14553520X20C17A3000000/

今回の本命は違うかもしれない。その陰に隠れた「iPhoneSE」こそ、格安スマートフォン(スマホ)市場を席巻する伏兵として国内で大きな影響がありそうだ。
(略)
アップルは昨年に発売した4インチのiPhoneSEについても新仕様に変更している。これまで16ギガバイト(GB)と64GBだった内蔵メモリーの容量を、それぞれ32GBと128GBに倍増させる一方で、32GBモデルで従来の16GBと同じ4万4800円と価格は据え置いたのだ。

 この新SEをソフトバンクのサブブランドであるワイモバイルと、KDDIの子会社が提供する格安スマートフォン(スマホ)のUQモバイルで新たに取り扱うことも発表された。まさに新入学時期と重なるかき入れ時の春商戦ど真ん中で、これらの新モデルが投入されるのだ。
(略)
ワイモバイルとUQモバイルの2社が、最新のiPhoneを本気で取り扱うのは、国内スマホ市場にとってインパクトが大きい。すでにSEを売っているソフトバンクやauといった親会社の正規キャリアとも、ラインアップがまともに重複することになるが、料金で圧倒的に魅力的な存在となる。

 たとえば、SEの32GBモデルをワイモバイルのスマホプランS(データ通信量2GB)で契約すると月額3218円の支払いとなる。一方、ソフトバンクでSEの32GBモデルを、データ通信量1GBのプランで契約すると月額7992円と、使えるデータ容量は半分なのに月の料金は2倍だ。KDDIとUQモバイルの間での料金差も似たようなものだ。つまり、同じネットワークで同じ端末を使うにもかかわらず、キャリアとサブブランドの格安スマホの間で料金面で大きな差が生まれてしまう。

 ある関係者は「キャリア側では従来モデルの在庫を抱えていることもあって、容量が2倍になった新SEは売りにくい。結果として、これからのSEは格安スマホとして、サブブランドや仮想移動体通信事業者(MVNO)が中心になって売っていくことになるのではないか」と予測する。これまで3大キャリアでiPhoneを使っていたユーザーや初めてiPhoneを持ちたいという学生需要を取り込む受け皿として、ワイモバイルとUQモバイルのSEが主役になる可能性が高いのだ。

(略)
春商戦まっただ中に、コストパフォーマンスに優れたSEが登場したことで、キャリアのサブブランドがさらに格安スマホ市場を席巻してしまう恐れがありそうだ。